職場には、職場の決まりごとがある
職場で気になる人ができると、うれしい反面、少し怖くもなりますよね。毎日顔を合わせるからこそ、気まずくなったらどうしよう、周りに気づかれたらどうしよう、と考えてしまう。その心配は、とても自然なものです。
職場には、彼とあなたのほかに、毎日一緒に働く同僚や上司がいます。そして、何より仕事が先にある場所です。近づき方を考えるときは、この「ほかに大切にしたい人や関係がある」ということを、いつも頭に置いておいてください。
一方で、職場には職場の良さもあります。毎日会えるので少しずつ距離を縮められますし、仕事ぶりを通して、彼がどんな人かを知ってから動けます。焦らずにゆっくり進められる場所でもあります。
ひとつだけ、先にお伝えしておきます。相手に恋人や配偶者がいると分かっている場合は、この記事の方法は使わないでください。その場合は、近づくことより、あなた自身の気持ちを大事にすることを考えてくださいね。
まずは仕事の顔で、信頼を重ねる
職場での近づき方の基本は、恋愛の顔より先に、仕事の顔で信頼を重ねることです。たとえば、次のような小さなことです。
- 頼まれた資料を、早めに出す
- 彼が困っていそうなときに、一言声をかける
- 助けてもらったら、何が助かったのかを具体的に伝える
- 教えてもらったやり方を試したら、その結果を伝える
こうしたやりとりを丁寧に続けると、「この人と話すと気持ちがいい」という印象が残ります。そこから、休憩中やエレベーターを待つあいだの短い雑談、部署のランチで隣の席になる、と少しずつ広げていけば十分です。
最初から二人きりで誘わなくてもかまいません。何人かでのランチや集まりに声をかけるところから始めると、彼も気軽に応じやすく、周りから見ても自然です。ふだんの小さな距離の縮め方は、目が合ったら笑う・名前を呼ぶ・小さなお願いも参考にしてみてください。
在宅勤務の職場と、上司と部下のとき
在宅勤務が多い職場では、顔を合わせる機会そのものが少ないかもしれません。その場合は、社内のチャットやオンライン会議での一言が大事になります。会議のあとに「さっきの説明、分かりやすかったです」と短く送る、彼の発言にひとつだけ質問を返す、といった形です。
ただ、社内のチャットは仕事の記録として残るものです。個人的なやりとりが続きそうになったら、「よかったら、続きは個人のLINEでもいいですか」と、場所を移しておくと安心です。
上司と部下の関係のときは、もうひと工夫が要ります。あなたのほうが立場が上なら、彼は誘いを断りにくいものです。誘うときは「無理なら気にしないでね」と、断れる道を残してあげてください。反対に彼が上司なら、仕事の相談とプライベートの話を分け、業務時間外の連絡は彼から来るまで控えるくらいがよさそうです。
異動は、連絡先を聞きやすい時期
どちらかが別の部署や支店に移ると、毎日会えなくなる代わりに、周りの目を気にせず連絡しやすくなります。異動は、職場の恋が動きやすくなる出来事です。
送別会やあいさつのときに、「いろいろ教えてもらって、ありがとうございました。異動してからも、たまに連絡してもいいですか」と短く聞くのは、ごく普通の流れです。お世話になった人に連絡先を聞くのは、周りから見てもおかしなことではありません。
相談同じ部署の先輩が気になっています。来月、別の支店に異動することが決まりました。仕事の話はよくするのですが、プライベートの連絡先は知りません。急に聞いたら変に思われそうで迷っています。
みゆき異動が決まったときは、「異動してからも仕事のことで聞きたいことが出てくるかもしれないので」「送別会の写真を送りたいので」と、連絡先を聞く理由がちゃんとあります。送別会やあいさつのときに短く聞いてみてください。交換できたら、異動して2〜3日たったころに「新しい職場はどうですか」と一通送り、そのあとは彼の返事のペースに合わせて続ければ大丈夫です。もし彼がはぐらかしたら、追わずに気持ちよく送り出してあげてください。最後まで感じのいい後輩でいたことは、彼の中にちゃんと残ります。
うわさになっても、あわてない
職場で「あの二人、仲がいいよね」とうわさになることもあるかもしれません。そんなときも、あわてなくて大丈夫です。否定しようとして急に彼を避けると、かえって彼が戸惑ってしまいます。
聞かれたら「仕事でいろいろ教えてもらっているんです」と軽く答えて、ふだんどおりに接していれば、うわさはたいてい落ち着いていきます。彼に迷惑がかかっていないか気になるときは、二人で話せるときに「変なうわさになってたらごめんね」と一言伝えておくと、彼も気が楽になります。
彼とのことを相談する同僚は、口の堅い一人までにしておきましょう。話す相手が増えるほど、思わぬ形で広まりやすくなります。
その場所に、また来られるようにしておく
職場の恋で、いちばん大事にしてほしいことがあります。それは、うまくいかなかったときにも、次の日から変わらずに出社できるようにしておくことです。恋がどうなっても、あなたの仕事と職場での毎日は続いていきます。
そのために、近づく前から決めておくといいことがあります。
- 断られたり返事がなかったりしても、あいさつと仕事の態度は変えない
- 職場の人たちに、彼とのことを広めすぎない
- 彼の気持ちがはっきりしたら、それを受け止める
これを守っていれば、たとえ恋がうまくいかなくても、職場はあなたにとって居心地のいい場所のままでいられます。そして、こうした配慮は彼のほうにも伝わります。周りの人を大切にしながら、彼にも無理をさせずに近づいてくる人は、一緒にいて安心できる人です。思うように進まなかったときの気持ちの持ち方は、恋がうまくいかなかったときの整え方でお話ししています。
この記事のまとめ
- 職場では、恋愛の顔より先に仕事の顔で信頼を重ねる
- 最初は何人かでのランチや集まりから。立場が上なら断れる道を残す
- 社内のチャットは記録に残る。個人的な話は場所を移す
- 異動は連絡先を聞きやすい時期。はぐらかされたら追わない
- うまくいかなくても、あいさつと仕事の態度は変えない


