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紫微斗数の読み方

紫微斗数で人生の流れを読む。命宮と身宮から見えること

紫微斗数で自分のことを知りたいけれど、どこから見ればいいのか分からない。そんな人に向けて、命盤を読む順番を、命宮と身宮を中心に説明します。

文:占いの庭
監修:高柳玄司(占い師・鑑定の設計と監修)

紫微斗数で分かるのは、持ち味と力の入れどころです

紫微斗数(しびとすう)は、生年月日と生まれた時刻をもとに「命盤(めいばん)」という図を作り、そこに並んだ星で人柄や人生の傾向を読む占いです。命盤には12の部屋があり、それぞれを「宮(きゅう)」と呼びます。宮ごとに「仕事」「お金」「パートナー」のように見るテーマが決まっていて、そこに入った星の性質から、そのテーマでの傾向を読み取ります。

人生全般を読むというと、これから起きる出来事を言い当てるものと思われがちです。けれども命盤から分かるのは、主に「自分はどんな持ち味を持っているか」「どの分野に力を入れやすいか」「どこでこだわりやすいか」といった傾向です。占いの結果は、これからの選び方を考えるための材料として使ってください。

この記事では、命盤を読む順番を、命宮(めいきゅう)と身宮(しんきゅう)を中心に説明します。恋愛やパートナーのことは紫微斗数で恋愛を読む、働き方のことは紫微斗数で仕事を読むにまとめています。

命盤は、生年月日と生まれた刻で立てます

命盤を立てるには、生年月日と、生まれた「刻(こく)」が必要です。刻とは、1日を十二支で12に分けた時間の区切りのことです。生年月日と刻を旧暦に直し、12の宮に14の主星(しゅせい)と補助星を配ると、その人の命盤ができあがります。

生まれた時刻が分からない人も多いと思います。その場合は、午(うま)の刻で仮に立てる方法があります。ただし、刻によって命宮の位置が変わることがあるので、仮に立てた命盤は目安として読んでください。あとで時刻が分かったら、立て直して違いを確かめてみるとよいでしょう。

命盤を立てる途中では「五行局(ごぎょうきょく)」というものも決まります。命宮の干支から、水二局・木三局・金四局・土五局・火六局のどれかになり、紫微星をどの宮に置くかを決めるのに使われます。読む側としては、命盤を組み立てるための目印と考えておけば十分です。

占いの庭の紫微斗数のページでは、12の宮すべての星と、命宮の主星の読み、四化と身宮の位置を一度に確かめられます。ここから先は、その命盤を手元に置いて読んでみてください。

まず命宮を読みます

命宮は、その人の本質や性格、人生の土台を見る宮です。12の宮の中でいちばん大事な宮とされているので、命盤を読むときは、まず命宮にどの主星が入っているかを確かめます。

主星は14あり、それぞれに性質があります。下の表で、命宮に入った主星のキーワードを探してみてください。主星が2つ入っている場合は、両方の性質をあわせ持つと読みます。

図1命宮の主星と、性格のキーワード
主星性格のキーワード力を出しやすい役割
紫微(帝王の星)おおらか・品格・責任感人の上に立ち、組織をまとめる
天機(知恵の星)機転・変化を好む・動きながら考える企画・研究・相談
太陽(光の星)明るい・面倒見・裏表がない人前に立つ・人を育てる
武曲(財の星)意志が強い・やり通す・現実的お金や数字、技術を扱う
天同(福の星)穏やか・やさしい・争いを好まないサービス・飲食・福祉・芸術
廉貞(囚の星)情熱的・芯が強い・好き嫌いがはっきり組織や裏方で力を出す
天府(財庫の星)落ち着き・包容力・安定管理する・守る
太陰(月の星)物静か・思いやり・繊細家庭や美しいものに関わる
貪狼(欲の星)多才・社交的・好奇心人を引きつける・企画する
巨門(暗の星)観察力・口が立つ・本質を見抜く話す・教える
天相(印の星)誠実・面倒見・公平人を補佐する
天梁(蔭の星)落ち着き・正義感人を助け、守る
七殺(将の星)独立心・行動力・勇気困難な場面に向かう
破軍(耗の星)開拓・思い切り・情に厚い古いものを変え、新しく作る

表のキーワードは、場面によって長所にも、気をつけたいところにもなります。たとえば命宮に七殺がある人は、行動力があって困難にも向かっていける一方で、変化の大きい人生になりやすいと読みます。命宮に廉貞がある人は、芯が強く情熱的ですが、好き嫌いがはっきりしているぶん、人づきあいで差が出やすいかもしれません。

命宮には、主星と一緒に補助星が入っていることもあります。補助星は、主星の意味を強めたり、色を添えたりする星です。たとえば左輔・右弼は助けてくれる人や支え、文昌・文曲は学問や文才、表現を表すとされます。まずは主星を中心に読み、補助星は添えて読む程度で大丈夫です。

命宮に主星がないときは、向かいの宮から借ります

命盤を見ると、命宮に主星が一つも入っていないことがあります。初めて見ると驚くかもしれませんが、珍しいことではありません。

その場合は、命宮の向かいにある宮(対宮)の主星を借りて読みます。これを「借星(しゃくせい)」といいます。命宮の向かいは遷移宮(せんいきゅう)です。遷移宮は、外の世界での自分や、環境の変化を見る宮なので、命宮に主星がない人は、環境や周りの人の影響を受けやすいと読みます。

影響を受けやすいことは、悪いことではありません。どんな場所に身を置き、どんな人と付き合うかが、自分の持ち味を引き出す手がかりになる、と考えてみてください。

身宮は、人生の後半に重みが出るもう一つの拠点

命宮のほかに、もう一つ大事な場所があります。それが身宮です。身宮は宮の名前ではなく、生まれた月と刻で決まる「もう一つの拠点」で、12の宮のどれかに重なります。

図2命宮と身宮のちがい
命宮その人の本質・性格・人生の土台を見る、いちばん大事な宮
身宮生まれた月と刻で決まる、もう一つの拠点。人生の後半に重みが出るとされる

身宮は人生の後半に重みが出るとされ、どの宮に重なるかで、その人が力を入れやすい分野を見ます。たとえば身宮が官禄宮(仕事の宮)に重なる人は、仕事や社会での役割に力を入れやすいと読みます。財帛宮(お金の宮)に重なる人はお金との付き合い方、福徳宮(心の満足の宮)に重なる人は趣味や心のゆとりが、人生の大きなテーマになりやすいと考えます。

若いうちは命宮の性質が前に出やすく、年を重ねるにつれて身宮の分野に気持ちが向いていく、という読み方です。今の自分に当てはまらないと感じても、少し先の自分の姿として覚えておくとよいでしょう。

三方四正で、命宮をまわりと一緒に読む

紫微斗数では、一つの宮だけを見て判断しません。ある宮を読むときは、その宮と、向かいの宮(対宮)、そして「三合(さんごう)」と呼ばれる2つの宮をあわせて見ます。この4つの組み合わせを「三方四正(さんぽうしせい)」といいます。

命宮の三方四正は、命宮・遷移宮・財帛宮・官禄宮の4つです。それぞれが見るものは次のとおりです。

この4つを並べると、「どんな人で、外ではどう見られ、どう働き、お金とどう付き合うか」がひとまとまりで見えてきます。たとえば命宮の星が穏やかな性質でも、官禄宮に行動力のある星が入っていれば、ふだんは落ち着いていても仕事では思い切って動ける人、と読めます。命宮の星だけで「自分はこういう人」と決めず、4つの宮を順番に見てみてください。

四化で、恵みの分野とこだわりやすい分野を知る

命盤には「四化(しか)」と呼ばれる4つの印も出ます。生まれ年の干によって、4つの星にそれぞれ印が付くものです。

印の付いた星がどの宮にあるかで、その宮の分野にその性質が出やすいと読みます。たとえば化禄の付いた星が官禄宮にあれば、仕事で縁や広がりに恵まれやすい、化科の付いた星が命宮にあれば、人柄が評価されやすい、という読み方です。

化忌という名前を見て、不安になる人もいるかもしれません。けれども化忌は、怖いものではありません。化忌が付いた分野は、それだけ自分が大切にしていて、こだわりやすい所です。向き合い方としては、完璧を求めすぎていないか、一人で抱え込んでいないかを、ときどき振り返ってみるとよいでしょう。

福徳宮で、心の満足を確かめる

人生全般を読むなら、外での成果だけでなく、心が満たされているかどうかも大切です。それを見るのが福徳宮(ふくとくきゅう)で、心の満足や楽しみ、趣味、精神面のゆとりを表します。

たとえば福徳宮に天同がある人は、楽しむのが上手なので、日々の小さな楽しみで心が満たされやすいと読みます。天機がある人は、変化を好み、動きながら考える星なので、新しいことを調べたり学んだりする時間がゆとりにつながるかもしれません。忙しい時期ほど、福徳宮の星を思い出して、自分が満たされる時間を取ってみてください。

家族との関係は父母宮・兄弟宮・子女宮などで、友人との関係は交友宮で見ます。詳しくは紫微斗数で家族関係を読むと紫微斗数で友達関係を読むを参考にしてください。

高柳玄司のひとこと命盤は「得意なこと探し」から始める

命盤を読むとき、私は最初に、気をつけたいところより得意なところを探してもらいます。命宮と身宮、三方四正に入った星のキーワードから、自分に当てはまると思うものを一つ選んでみてください。それを生かす場面を増やすほうが、苦手を直そうとするより、気持ちが楽になることが多いと感じています。

この記事のまとめ

生年月日と生まれた時刻で

あなたの命盤を、出してみる

記事で読んだ宮と星を、自分の命盤で確かめてみてください。生年月日と生まれた刻(分からなければ仮の刻)を入れると、12の宮すべての星と、命宮・財帛宮・官禄宮・夫妻宮の読み、四化の位置が分かります。登録はいりません。

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