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紫微斗数の読み方

転職を考えるとき、紫微斗数ではどの宮を見る?官禄宮と遷移宮の読み方

転職を考えはじめたとき、「自分に合う仕事は何だろう」と立ち止まる人は多いものです。紫微斗数の命盤から、仕事と職場の人間関係の傾向を読む方法を紹介します。

文:占いの庭
監修:高柳玄司(占い師・鑑定の設計と監修)

紫微斗数で転職の向き不向きは分かる?

紫微斗数(しびとすう)は、生年月日と生まれた刻(十二支で分けた時刻)を旧暦に直し、12の「宮(きゅう)」に14の主星(しゅせい)と補助星を配った「命盤(めいばん)」で読む占いです。宮は人生のテーマごとの部屋のようなもので、仕事の宮、上司との関係の宮などに分かれています。

命盤から読めるのは、「転職したほうがいいか、しないほうがいいか」の答えではありません。あなたに合いやすい働き方や、職場の人との関係の傾向です。転職するかどうかを決めるのはあなた自身なので、この記事は考えるときの材料として読んでください。

転職を考える理由は、人によって違います。仕事の中身が合わないと感じている人もいれば、上司や同僚との関係に疲れている人もいます。紫微斗数では、仕事の中身と人との関係を別々の宮で見るので、まず自分の悩みがどちらに近いのかを整理するのに役立ちます。

転職を考えるときに見る宮

転職を考えるときに中心になるのは、仕事を見る官禄宮(かんろくきゅう)と、環境の変化を見る遷移宮(せんいきゅう)です。職場の人間関係が気になるときは、上司や組織を見る父母宮(ふぼきゅう)と、同僚を見る兄弟宮(けいていきゅう)も確かめます。

図1転職を考えるときに見る宮
宮見ること転職で考えたいこと
命宮その人の本質・性格・人生の土台どんな持ち味を生かして働くか
官禄宮仕事・社会での役割・働き方どんな仕事の中身や進め方が合いやすいか
遷移宮外の世界での自分・環境の変化・対外的な評価新しい環境でどう振る舞いやすいか
父母宮親・上司や目上の人・組織との関係上司や会社とどう付き合いやすいか
兄弟宮兄弟姉妹・同僚など身近で対等な関係同僚とどう付き合いやすいか

命宮を読むときは「三方四正(さんぽうしせい)」といって、命宮・向かいの遷移宮・財帛宮(ざいはくきゅう)・官禄宮の4つをあわせて見ます。性格と仕事と外での評価がつながって見えるので、転職を考えるときもこの4つを出発点にすると、全体をつかみやすくなります。

官禄宮の主星で見る、合いやすい働き方

官禄宮は、仕事・社会での役割・働き方を見る宮です。ここにどの主星があるかで、どんな仕事の中身や進め方が合いやすいかを読みます。あなたの官禄宮の星を、下の表で探してみてください。

図2官禄宮の主星と、職場を選ぶときのヒント
主星仕事のキーワード職場を選ぶときに確かめたいこと
紫微組織をまとめる役責任のある立場を任されるか
天機企画・研究・相談考える仕事や、変化のある仕事か
太陽人前・公の仕事・人を育てる人と接する場面や、育てる役があるか
武曲金融・技術・独立した仕事数字や技術で成果が見える仕事か
天同サービス・飲食・福祉・芸術穏やかに、楽しんで続けられる職場か
廉貞公務・組織・法律・裏方組織の中での役割がはっきりしているか
天府管理・経営・財務落ち着いて管理を任される仕事か
太陰美容・芸術・不動産・裏方繊細さや思いやりが生かせる職場か
貪狼営業・芸能・飲食・企画人と会う機会や、好奇心を生かせる場面があるか
巨門講師・法律・営業・放送話す力や、本質を見抜く力が生かせるか
天相秘書・補佐・公務・サービス人を支える役が評価される職場か
天梁医療・教育・法律・相談人を助け守る仕事か
七殺独立・起業・技術自分の判断で動ける場面があるか
破軍開発・改革・新規事業・海外新しいことに取り組める職場か

表の「仕事のキーワード」は、その職種でなければいけないという意味ではありません。たとえば官禄宮に天相がある人なら、業種が変わっても、人を補佐する役を任されると力を出しやすいと読めます。職種の名前より、右の欄の「確かめたいこと」を求人や面接で確かめる材料にしてください。

官禄宮に主星がない人は、「借星(しゃくせい)」といって向かいの宮の主星を借りて読みます。借星の宮は環境や周りの人の影響を受けやすいと読むので、仕事の中身と同じくらい、どんな職場で誰と働くかを大事にするとよいでしょう。官禄宮の読み方は紫微斗数で仕事を読むでもくわしく説明しています。

遷移宮で見る、環境の変化と外での自分

遷移宮は、外の世界での自分、移動や外出先、環境の変化、対外的な評価を見る宮です。命宮の向かいにあるので、命宮が「内側の自分」なら、遷移宮は「外から見えるあなた」と考えると分かりやすいでしょう。転職は環境が大きく変わる出来事なので、遷移宮の星は新しい職場での振る舞い方を考える材料になります。

たとえば遷移宮に天機がある人は、変化を好み、動きながら考える星の性質が外の場面に出やすいと読みます。新しい環境にも合わせていきやすいと考えられます。天府がある人は、落ち着きと安定の性質が出やすく、環境が変わっても落ち着いて振る舞いやすいと読めます。太陽がある人は、明るく裏表がない印象を外で持たれやすいと読みます。

命宮に主星がない人は、遷移宮の主星を借りて命宮を読みます。この場合は、環境や周りの人の影響を受けやすいと読むので、転職先を選ぶときに職場の雰囲気をよく確かめておくと安心です。

父母宮と兄弟宮で見る、上司や同僚との関係

父母宮は、親だけでなく、上司や目上の人、組織との関係も見る宮です。兄弟宮は、兄弟姉妹のほかに、同僚など身近で対等な関係を見ます。転職を考える理由が人間関係にあるときは、この2つの宮を確かめてみてください。

たとえば父母宮に天梁がある人は、人を助け守る星の性質が目上の人との関係に出やすいと読みます。父母宮に天魁(てんかい)・天鉞(てんえつ)といった「貴人=引き立ててくれる人」を表す補助星があれば、目上の人から引き立てを受けやすいと読めます。兄弟宮に天同がある人は、争いを好まない穏やかさが同僚との関係に出やすいと読みます。

ここで大切なのは、命盤は「自分がどう関わりやすいか」を見るものだということです。上司が悪い、同僚が悪いと決めるためのものではありません。自分の関わり方の傾向が分かると、次の職場で同じ悩みをくり返さないための工夫を考えやすくなります。

上司とうまくいかず、転職を考えている

相談今の仕事の中身は好きなのですが、上司と話がかみ合わず、毎日疲れています。転職したほうがいいのか迷っています。

みゆきまず官禄宮と父母宮を分けて見てみましょう。たとえば官禄宮に天機があり、企画や相談の仕事が合っていると感じているなら、仕事の中身は今のままでよいのかもしれません。悩みが父母宮で見る上司との関係にあると分かれば、部署の異動を相談する、転職するなら上司との距離感を面接で確かめる、といった選び方も考えられます。何を変えたいのかがはっきりすると、決めやすくなります。

※よくある相談をもとにした例です。実在の方ではありません。

化忌が官禄宮や父母宮にあるとき

紫微斗数には「四化(しか)」という決まりがあり、生まれ年の干(かん)によって4つの星に印が付きます。化禄(かろく)は恵み・縁・広がり、化権(かけん)は力・主導・決める力、化科(かか)は評価・名声・助け、化忌(かき)はこだわり・執着・課題を表します。どの宮に付いたかで、その分野にその性質が出やすいと読みます。

転職を考えている人が気にしやすいのが、官禄宮や父母宮の化忌です。化忌は悪い印ではなく、その分野にこだわりやすい所、課題として向き合う所を表します。官禄宮に化忌がある人は、仕事への思いが強いぶん、理想と今の仕事との違いが気になりやすいと読めます。父母宮に化忌がある人は、上司や組織との関係にこだわりやすいと読みます。

向き合い方としては、自分が何にこだわっているのかを書き出してみるのがおすすめです。「これだけは譲れないこと」と「できれば変えたいこと」に分けると、転職で解決したいことと、どこへ行っても向き合うことが見えてきます。

反対に、官禄宮に化権や化科があれば、仕事の場面で決める力や評価が出やすいと読めます。どちらの印も、自分の持ち味を知る材料として受け取ってください。

高柳玄司のひとこと悩みの場所を、宮で分けてみる

転職の相談では、仕事の中身の悩みと人との関係の悩みが混ざっていることがよくあります。官禄宮と父母宮・兄弟宮を分けて見るだけで、「自分は何を変えたいのか」が整理しやすくなります。命盤は、決めるための答えではなく、考えを整理するための材料として使ってください。

転職の時期を知りたいとき

「いつ転職すればいいか」も、よく聞かれることです。紫微斗数には、より詳しい読み方として、10年ごとの運を見る大限(たいげん)や、年ごとの運を見る流年(りゅうねん)があります。

占いの庭の紫微斗数では、命盤の12宮すべての星と、官禄宮の読み、四化と身宮(しんきゅう)の位置を確かめられます。大限や流年はこのページでは出していないので、まずは自分の働き方の傾向を知るところから始めてみてください。身宮は人生の後半に重みが出るとされる、命宮とは別のもう一つの拠点です。身宮が官禄宮に重なる人は、仕事が力を入れやすい分野になると読みます。

会社を辞めて自分で仕事を始めることも考えている人は、紫微斗数で独立を考えるもあわせて読んでみてください。

この記事のまとめ

生年月日と生まれた時刻で

あなたの命盤を、出してみる

記事で読んだ宮と星を、自分の命盤で確かめてみてください。生年月日と生まれた刻(分からなければ仮の刻)を入れると、12の宮すべての星と、命宮・財帛宮・官禄宮・夫妻宮の読み、四化の位置が分かります。登録はいりません。

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