紫微斗数で家族関係はどこまで分かる?
紫微斗数(しびとすう)は、生年月日と生まれた刻(十二支で分けた時刻)を旧暦に直し、12の「宮(きゅう)」に14の主星(しゅせい)と補助星を配った「命盤(めいばん)」で読む占いです。宮は人生のテーマごとの部屋のようなもので、その中に親を見る宮、兄弟姉妹を見る宮、子どもを見る宮など、家族に関わる宮がいくつもあります。
ここで知っておきたいのは、あなたの命盤で読めるのは「あなたが家族とどう関わりやすいか」の傾向だということです。親や兄弟の性格を決めつけるものではありませんし、相手を責めるために使うものでもありません。自分の関わり方の癖が分かると、ちょうどいい距離の取り方を考えやすくなります。
生まれた時刻が分からないときは、午(うま)の刻で仮に命盤を立てます。時刻によって命宮が変わることがあるので、分かる人は確かめてから読むと安心です。
家族を読むときに見る宮
家族関係を読むときに見る主な宮は、次の5つです。どれも家族のことだけでなく、職場や身近な人との関係もあわせて見る宮です。
| 宮 | 見ること |
|---|---|
| 父母宮 | 親、上司や目上の人、組織との関係 |
| 兄弟宮 | 兄弟姉妹、同僚など身近で対等な関係 |
| 夫妻宮 | パートナー・配偶者との関係、恋愛観 |
| 子女宮 | 子ども、部下・後輩、自分が育てるもの |
| 田宅宮 | 家・住まい・家庭の環境・拠点 |
もちろん、土台になるのはあなた自身を表す命宮(めいきゅう)です。命宮はその人の本質や性格を見る、いちばん大事な宮です。家族の宮を読む前に、自分の命宮の星を確かめておくと、家族との関わり方も理解しやすくなります。命宮の読み方は紫微斗数で人生の流れを読むで説明しています。
父母宮で見る、親との関係
親との関係は、父母宮(ふぼきゅう)で見ます。父母宮は親だけでなく、上司や目上の人、組織との関係も表す宮です。親との関わり方と、目上の人との関わり方が似ていると感じる人もいるかもしれません。
あなたの父母宮にある主星を、下の表で探してみてください。
| 主星 | 星の性質 | 親との関係での読み方 |
|---|---|---|
| 紫微 | おおらか・品格・責任感 | 親に、しっかりした頼れる面を感じやすいと読む |
| 天機 | 機転・変化を好む・動きながら考える | 会話や考えのやりとりが多い関係になりやすい |
| 太陽 | 明るい・面倒見・裏表がない | 面倒見のよさを感じやすい、開けた関係と読む |
| 武曲 | 意志が強い・やり通す・現実的 | 現実的で、はっきりものを言い合う関係になりやすい |
| 天同 | 穏やか・やさしい・争いを好まない | 穏やかで、争いの少ない関係になりやすい |
| 廉貞 | 情熱的・芯が強い・好き嫌いがはっきり | 思いの強さがぶつかることもある。お互いの好みを認め合うと落ち着きやすい |
| 天府 | 落ち着き・包容力・安定 | 包容力のある、安定した関係と読む |
| 太陰 | 物静か・思いやり・繊細 | 言葉は少なくても、思いやりのある関係と読む |
| 貪狼 | 多才・社交的・好奇心 | にぎやかで、話題の多い関係になりやすい |
| 巨門 | 観察力・口が立つ・本質を見抜く | 言葉のやりとりが多い。伝え方に気を配ると行き違いが減りやすい |
| 天相 | 誠実・面倒見・公平 | 誠実で、公平に向き合える関係と読む |
| 天梁 | 落ち着き・正義感・人を助け守る | 見守られている、守られていると感じやすい関係と読む |
| 七殺 | 独立心・行動力・変化が大きい | お互いに自立した関係になりやすい |
| 破軍 | 思い切り・情に厚い | 変化はあっても、情の厚い関係と読む |
父母宮に主星がない人は、「借星(しゃくせい)」といって向かいの宮の主星を借りて読みます。借星の宮は、環境や周りの人の影響を受けやすいと読みます。親との関係も、そのときの暮らしの状況によって変わりやすいと考えてみてください。
父母宮で見る目上の人との関係は、仕事の悩みにもつながります。上司との関係で迷っている人は紫微斗数で転職を考えるも参考にしてください。
兄弟宮で見る、兄弟姉妹との関係
兄弟姉妹との関係は、兄弟宮(けいていきゅう)で見ます。兄弟宮は、同僚など身近で対等な関係も表す宮です。一人っ子の人も、近い立場の人とどう付き合いやすいかを読む宮として使えます。
たとえば兄弟宮に太陽がある人は、面倒見のよさが兄弟姉妹との関係に出やすいと読みます。天同がある人は、争いを好まない穏やかさが出やすく、ぶつかることの少ない関係になりやすいと読めます。巨門がある人は、本質を見抜く力と口の立つところが出やすいので、言葉のやりとりが多い関係になりやすいと考えられます。言いたいことがはっきり伝わる反面、言い方には少し気を配るとよいでしょう。
兄弟姉妹は、大人になると住む場所も暮らしも別々になります。子どものころの関係がそのまま続くとは限らないので、兄弟宮の星は「今の自分が、どんな距離感なら付き合いやすいか」を考える材料にしてください。
子女宮で見る、子どもとの関係
子どもとの関係は、子女宮(しじょきゅう)で見ます。子女宮は、子どもだけでなく、部下や後輩、自分が育てるものも表す宮です。子どもがいない人も、後輩との関わり方や、自分が育てている仕事や趣味を読む宮として使えます。
たとえば子女宮に天梁がある人は、人を助け守る性質が子どもとの関係に出やすいと読みます。天府がある人なら、包容力を持って見守る関わり方になりやすいと読めます。七殺がある人は、独立心と行動力の性質が出やすく、子どもの自立を応援する関わり方と重ねて読むことができます。
子どもとの関係では、自分の命盤の傾向を「こう育てるべき」という答えにしないことが大切です。子どもには子どもの持ち味があります。自分が関わるときの癖を知っておく、くらいの使い方がちょうどよいでしょう。
夫妻宮と田宅宮で見る、パートナーと家庭の環境
結婚している人や、パートナーと暮らしている人は、夫妻宮(ふさいきゅう)も家族の宮として見ておきたいところです。夫妻宮は、恋愛観やパートナー・配偶者との関係、惹かれる相手の傾向を見る宮です。夫妻宮の主星ごとの読み方は紫微斗数で恋愛を読むにまとめています。
田宅宮(でんたくきゅう)は、家・住まい・家庭の環境・不動産、そして拠点を見る宮です。家族と過ごす家の中がどんな場所になりやすいかを考えるときに使います。たとえば田宅宮に天同がある人は、穏やかで楽しむのが上手な性質が家庭の環境に出やすく、くつろげる家になりやすいと読みます。太陰がある人は、家庭や美しいものに縁がある星なので、住まいを整えることに気持ちが向きやすいと読めます。
もうひとつ、身宮(しんきゅう)の位置も確かめておきたいところです。身宮は、生まれた月と刻で決まる、命宮とは別のもう一つの拠点で、人生の後半に重みが出るとされます。身宮が田宅宮や夫妻宮に重なる人は、家庭や住まい、パートナーとの暮らしが、力を入れやすい分野になると読みます。年齢を重ねるにつれて家族との時間を大切に思うようになった、と感じている人は、身宮の位置を見てみると納得できるかもしれません。
家族の宮に化忌があるとき
紫微斗数には「四化(しか)」という決まりがあり、生まれ年の干(かん)によって4つの星に印が付きます。化禄(かろく)は恵み・縁・広がり、化権(かけん)は力・主導・決める力、化科(かか)は評価・名声・助け、化忌(かき)はこだわり・執着・課題を表します。どの宮に付いたかで、その分野にその性質が出やすいと読みます。
父母宮や兄弟宮に化忌があると、不安になる人もいるかもしれません。化忌は家族との関係が悪くなるという印ではなく、その関係にこだわりやすい所、課題として向き合う所を表します。家族のことを大切に思っているからこそ、気になりやすいとも言えます。
向き合い方としては、相手に期待していることを一度書き出してみるのがおすすめです。「分かってほしい」「認めてほしい」という気持ちがはっきりすると、伝え方を変えるのか、少し距離を置くのかを自分で選びやすくなります。反対に、家族の宮に化禄があれば、その関係に縁や恵みが出やすいと読めます。

家族の相談では「親の星が悪いから仲が悪いのでしょうか」と聞かれることがあります。命盤で読めるのは、あなたが家族とどう関わりやすいかという傾向です。誰が悪いかを決めるためではなく、自分に合う距離の取り方を考えるために使ってください。
家族のことを占いで考えるときに
家族の関係は、占いだけで決めるものではありません。命盤の傾向は、話し合うきっかけや、気持ちを整理する材料のひとつとして使ってください。占いの庭の紫微斗数では、生年月日と生まれた刻を入れると、父母宮・兄弟宮・子女宮・田宅宮を含む12宮すべての星を確かめられます。
なお、暴力や、ひどい言葉が続くなど、家族の中で深刻な問題を抱えているときは、占いで答えを探さず、自治体などの専門の窓口に相談してください。
この記事のまとめ
- 命盤で読めるのは、自分が家族とどう関わりやすいかの傾向。相手を決めつけない
- 親との関係は父母宮、兄弟姉妹は兄弟宮、子どもは子女宮で見る
- パートナーは夫妻宮、家庭の環境は田宅宮で見る
- 化忌は関係が悪くなる印ではなく、こだわりやすい所。期待していることを書き出して整理する
- 深刻な家族の問題は、占いではなく専門の窓口に相談する









