紫微斗数で恋愛は分かる?中心になるのは夫妻宮です
紫微斗数(しびとすう)は、生年月日と生まれた刻(こく)から「命盤(めいばん)」を作り、12の宮(きゅう)に入った星で傾向を読む占いです。宮は命盤の12の部屋のことで、それぞれに見るテーマが決まっています。
恋愛を読むときに中心になるのは、夫妻宮(ふさいきゅう)です。夫妻宮では、恋愛観、パートナーや配偶者との関係、惹かれる相手の傾向を見ます。名前に「夫妻」と付いていますが、結婚している人だけのものではなく、恋人や好きな人との関係も、この宮で読みます。
紫微斗数で分かるのは、あなた自身の恋愛の傾向です。「どんな人に惹かれやすいか」「恋愛で何を大切にしやすいか」が分かると、同じところで迷ったときに、自分の気持ちを整理しやすくなります。一方で、特定の相手があなたをどう思っているかは、命盤からは決められません。この点は、記事の後半であらためて説明します。
命盤を立てるには、生まれた時刻も使います。時刻が分からないときは午(うま)の刻で仮に立てますが、刻によって命宮の位置が変わることがあり、夫妻宮の位置も一緒に変わります。仮に立てた命盤は目安として読み、時刻が分かったら立て直してみてください。
夫妻宮の主星14種と、恋愛の傾向
まずは、夫妻宮に入っている主星を確かめてください。下の表は、主星の性質を恋愛に当てはめた、一般的な読み方です。主星が2つ入っている場合は、両方の傾向をあわせ持つと読みます。
| 夫妻宮の主星 | 恋愛で大切にしやすいこと | 惹かれやすい相手 |
|---|---|---|
| 紫微(帝王の星) | 関係に責任を持つこと | おおらかで品格のある人、責任感のある人 |
| 天機(知恵の星) | 会話や変化のある付き合い | 機転がきき、考えを話し合える人 |
| 太陽(光の星) | 裏表のない、明るい関係 | 明るく、面倒見のよい人 |
| 武曲(財の星) | 現実的で、続けていける関係 | 意志が強く、やり通す力のある人 |
| 天同(福の星) | 穏やかで、争いの少ない関係 | やさしく、一緒に楽しめる人 |
| 廉貞(囚の星) | 気持ちをはっきり伝え合うこと | 情熱的で、芯の強い人 |
| 天府(財庫の星) | 落ち着いた、安定した関係 | 包容力があり、落ち着いた人 |
| 太陰(月の星) | 思いやりのある、静かな関係 | 物静かで、繊細な人 |
| 貪狼(欲の星) | 一緒にいろいろなことを楽しむこと | 社交的で、人を引きつける魅力のある人 |
| 巨門(暗の星) | 本音で話せること | 観察力があり、話の上手な人 |
| 天相(印の星) | 誠実で、公平な関係 | 誠実で、面倒見のよい人 |
| 天梁(蔭の星) | 支え合い、守り合うこと | 落ち着いていて、正義感のある人 |
| 七殺(将の星) | お互いに自立していること | 行動力があり、独立心のある人 |
| 破軍(耗の星) | 一緒に新しいことに挑むこと | 思い切りがよく、情に厚い人 |
表は、自分の恋愛の「くせ」を知るための目安です。たとえば夫妻宮に巨門がある人は、本音で話せる関係を大切にしやすいので、相手が気持ちを言葉にしてくれないと不安になるかもしれません。夫妻宮に七殺がある人は、お互いに自立した関係を心地よく感じやすく、べったりした付き合いは窮屈に感じることもありそうです。自分に当てはまるところと、当てはまらないところを分けて読んでみてください。
もう一つ例を挙げると、夫妻宮に天同がある人は、穏やかで争いの少ない関係を好みやすいと読みます。そのぶん、言いにくいことを飲み込んでしまうこともあるかもしれません。表の傾向は、自分の気持ちを相手に伝えるときの工夫を考える材料にもなります。
夫妻宮に主星がないときは、向かいの宮から借ります
夫妻宮に主星が一つもない命盤もあります。その場合は、夫妻宮の向かいにある宮(対宮)の主星を借りて読みます。これを「借星(しゃくせい)」といいます。
借星で読む宮は、環境や周りの人の影響を受けやすいと読みます。恋愛でいえば、付き合う相手やそのときの環境によって、恋愛のスタイルが変わりやすい、ということです。決まった理想の形にこだわるより、相手との関係の中で自分らしさを見つけていく人、と考えてもよいでしょう。
補助星は、恋愛の色を添えるもの
夫妻宮には、主星と一緒に補助星が入っていることもあります。補助星は、主星の意味を強めたり、色を添えたりする星です。恋愛では、次のように読むことがあります。
- 左輔・右弼(助けてくれる人・支え):支え合う関係になりやすい
- 文昌・文曲(学問・文才・表現):言葉や表現を通して気持ちが通じやすい
- 擎羊・陀羅(勢いと摩擦・粘り):気持ちがぶつかる場面もあるが、粘り強く向き合える
- 火星・鈴星(瞬発力・急な変化):気持ちが動くのが早く、関係が急に進むこともある
補助星は短く添えて読む程度にとどめ、まずは主星の傾向を中心に考えてください。
命宮と夫妻宮を並べて読む
恋愛の傾向をもう一歩深く読むなら、命宮(めいきゅう)と夫妻宮を並べてみてください。命宮は、その人の本質や性格を見る、いちばん大事な宮です。
命宮が「自分はどんな人か」を表すのに対して、夫妻宮は「恋愛ではどんな人に惹かれ、どんな関係を望みやすいか」を表します。2つの星が似た性質なら、自分と似たタイプの人に惹かれやすいと読めます。反対に、命宮の星が物静かで繊細な性質、夫妻宮の星が明るく外に向かう性質のように違っているなら、自分にない面を持つ人に惹かれやすい、と読むことができます。
どちらがよいということではありません。似た人に惹かれる人は安心感を、違う人に惹かれる人は刺激や学びを、恋愛に求めやすいのかもしれません。命盤全体の読み方は紫微斗数で人生全般を読むで説明しています。
子女宮と福徳宮で、恋の楽しみ方を見る
夫妻宮のほかに、恋愛で参考になる宮が2つあります。
子女宮に天同がある人は、楽しむのが上手な星なので、デートそのものを素直に楽しめるタイプと読むことがあります。貪狼がある人は、好奇心が強いので、新しい場所に一緒に出かけることで気持ちが盛り上がりやすいかもしれません。
福徳宮は、恋愛に限らず、心が満たされるかどうかを見る宮です。恋愛がうまくいっているのに気持ちが落ち着かないときは、福徳宮の星を見て、自分ひとりの楽しみや趣味の時間が足りているかを確かめてみてください。恋愛だけで心を満たそうとしないことも、関係を長く続けるうえで大切です。
四化が夫妻宮にあるときの読み方
四化(しか)は、生まれ年の干によって4つの星に付く印です。夫妻宮の星に印が付いていると、恋愛やパートナーとの関係に、その性質が出やすいと読みます。
- 化禄(恵み・縁・広がり):恋愛やパートナーとの縁に恵まれやすい
- 化権(力・主導・決める力):関係の中で主導権を持ちやすい
- 化科(評価・名声・助け):パートナーとの関係が周りから認められやすい
- 化忌(こだわり・執着・課題):恋愛にこだわりやすく、向き合う課題になりやすい
化忌が夫妻宮にあっても、恋愛がうまくいかないという意味ではありません。相手のことを大切に思うからこそ、こだわりやすいと読みます。向き合い方としては、相手に求めすぎていないか、不安を一人で抱え込んでいないかを、ときどき振り返ってみるとよいでしょう。

夫妻宮の星を、相手に求める条件の一覧のように使う人がいます。けれども夫妻宮が表すのは、まず自分の恋愛観と、惹かれやすい傾向です。「自分はこういう人に惹かれやすい」と知っておくと、同じところでつまずいたときに、早めに気づけるようになります。
相手の気持ちや相性は、命盤だけで決めない
好きな人の生年月日が分かると、相手の命盤も出してみたくなるものです。相手の夫妻宮を見れば、その人の恋愛観の傾向を知る手がかりにはなります。ただし、それはその人が恋愛で大切にしやすいことであって、あなたへの気持ちではありません。
相談好きな人に生年月日を教えてもらい、命盤を出してみました。夫妻宮に七殺があり、私とは合わないのではと不安になっています。
玄司七殺は独立心や行動力を表す星で、夫妻宮にあれば、お互いに自立した関係を大切にしやすいと読むことがあります。それだけで、合う・合わないは決められません。彼の気持ちは彼の言葉と行動で確かめ、命盤は、自分の接し方を考える材料にしてください。
相手との距離をこれから縮めたい人は、紫微斗数で出会いを読むも参考にしてください。結婚後のパートナーや家族との関係は、紫微斗数で家族関係を読むで扱っています。
この記事のまとめ
- 紫微斗数で恋愛を読むときの中心は夫妻宮。恋愛観や惹かれる相手の傾向を見る
- 夫妻宮の主星で、恋愛で大切にしやすいことと惹かれやすい相手を知る。主星がないときは向かいの宮から借りる
- 命宮と夫妻宮を並べると、似た人に惹かれるか、違う面を持つ人に惹かれるかが見えてくる
- 子女宮で恋の楽しみ方を、福徳宮で心の満足を確かめる。四化の化忌は、こだわりやすい所として向き合う
- 相手の気持ちや相性は、命盤だけで決めない。命盤は自分の接し方を考える材料にする









